函館で新築住宅を作り続けて。
2019.04.28
こんにちは、新築事業部工事課 金橋です。
この業界に入って24年の月日が流れました。
正確には数えれませんが400件程の建築工事に携わる事が出来ました。
今の私の半分を作ったのは間違いなく家作りという物作りの仕事だと思います。
そのせいか外出した時には建物や構造物を見るときに仕事目線でみる習慣がついてしまいました。
何処に行っても「これ作った人大変だったろうな。」とか「おもしろい細工だな。」
タイルがビシッと割り付けられてたりすると
「ちゃんと考えてやってる。」とか「すごい手間かけてやってるな。」とか
「これは設計がいいな。」とか関心する時もあれば、
「これはあんまり良くない収まりだな。」とか
造作が雑な時は「突貫工事だったのかな。」とか
自分はその仕事をやってないけど、
携わった人達の苦労がほんの少しですが感じることが出来ます。
先日社員研修で四国の方に行かせてもらいました。
お城を二か所みて来たのですが当時の事を考えると
「これよく作ったなと。」思わせるものでした。
まず建設場所が山の上とは言いませんが高台にあり
材料をどうやって運んだんだろう?になります。
機械が全くない時代を考えると現在では考えられない労働力を投入した事が想像できます。
梁材もとんでもなく大きな材料で、「クレーンが無い時代に何人がかりで立て込みしたのかな?」
と当時の事を考えると「これよく作ったな。」になります。
そして何より私が関心させられのは建物であるお城ではなく石垣の方でした。
湾曲に積み上げられた石の塊。
機械のない時代に運ぶだけでも大変だったろうに、
それを素手で積み上げるのは便利な世の中で暮らす現代人にとって
あまりにも気が遠くなるような根気がいる仕事になり挫折してしまうと思います。
しかもその石垣の積み方の仕上がりがとても綺麗で
美しく湾曲をさせた仕上がりはほんの僅かな妥協もなく行われた仕事だと私には感じ取れます。
きっと一撃で完成させたのではなく、
あらゆる角度から観察して見た目の悪い部分は修繕を加えて
最終的に美しい仕上がりにしたと思います。
もし、一撃で一発仕上げの様に石を積み上げて完成させたとしたら
それこそ神業だと思います。
どんな時代にも素晴らしい設計をする人やそれを作り上げる凄い職人や管理者がいたんだなと、
感じる事が出来ました。
作った人達の名前は歴史には残らず
後に残るのはお城の名前と作らせた人の名前だけど、
私には作った人達の苦労やこだわりを感じれました。
お城も良かったけど石垣本当に凄かったです。
社員研修でもない限り肉眼で見る事はなかったと思います。
この経験を日々の仕事にも生かせるよう頑張りたいと思います。
それでは、また。