StaffBlog

【2025年9月発表】GX ZEH/GX ZEH-Mとは?寒冷地には厳しい?温暖地との違いを徹底解説!

2025年9月26日、経済産業省は新たに「GX ZEH(ジーエックス・ゼッチ)」および「GX ZEH-M(集合住宅版)」の定義を公表しました。
従来のZEHをさらに発展させ、省エネ・創エネ・蓄エネを総合的に評価する"次世代型住宅基準"が誕生した形です。

この記事では、その概要と、特に関心が高い「寒冷地と温暖地で基準がどう違うのか」をわかりやすく解説します。


◇ GX ZEHとは?

GX ZEHとは、これまでのZEHをさらに高度化したグリーントランスフォーメーション(GX)時代の高性能住宅基準です。
経済産業省の定義によると、以下の要件を満たす住宅を指します。

26270687.jpg

主な要件

  1. 外皮性能:断熱等性能等級6のUA値およびηAC値を満たすこと
  2. 省エネ性能:高効率設備(冷暖房・給湯・換気など)を導入し、一次エネルギー消費量を大幅削減
  3. 創エネ・蓄エネ:太陽光発電や蓄電池を活用し、自家消費型のエネルギー利用を推進
  4. エネルギーマネジメント:HEMSなどを活用した見える化・最適制御を評価対象に

ポイント:ηAC値は住宅ごとに計算して評価する指標で、固定の全国共通上限値はありません。
設計段階で等級6相当の遮熱性能を満たすことが求められます。


◇ GX ZEH-Mとは?

GX ZEH-Mは、マンションなどの集合住宅版ZEHです。
断熱・設備・再エネ導入を住戸単位または建物全体で最適化し、GX ZEHと同等の省エネ性能を目指します。


◇ 寒冷地には厳しい?UA値の地域差に注目

GX ZEHでは、「断熱等性能等級6におけるUA値を満たすこと」が条件です。
UA値(外皮平均熱貫流率)は「住宅全体の熱の逃げにくさ(断熱性能)」を示す指標で、値が小さいほど高性能です。
この基準は全国を8地域に区分しており、寒冷地ほど厳しく設定されています。

地域区分 地域例 断熱等性能等級6 UA値上限 [W/㎡K]
1地域 北海道北部 0.25
2地域 北海道南部・札幌・函館 0.28
3地域 盛岡・秋田・青森南部 0.28
4地域 仙台・新潟 0.33
5地域 東京・名古屋・大阪 0.40
6地域 広島・福岡 0.46
7地域 鹿児島 0.48
8地域 沖縄 0.56

⇒ 函館(2地域〜3地域)では UA=0.28以下 が求められます。
温暖地と比べると、断熱性能の要求は明らかに厳しく、施工精度や材料選定に影響します。


◇ ηAC値による地域間バランス

ηAC値(冷房期の日射熱取得率)は「夏にどれだけ日射熱が住宅内部に入るか」を示す指標で、設計計算により評価します。

  • 寒冷地:冬の断熱重視で日射取得はある程度許容
  • 温暖地:夏の遮熱重視で設計上の遮熱性能を確保

固定の全国共通数値はなく、住宅個別計算で等級6相当の遮熱性能を満たすことが前提です。


◇ 総合評価:寒冷地はやや厳しい

UA値とηAC値を総合すると、寒冷地では断熱性能重視、温暖地では遮熱性能重視となり、地域ごとのエネルギー負荷をバランスさせています。

項目 寒冷地(函館など) 温暖地(関東・九州など)
断熱性能(UA値) 厳しい(0.28以下) 緩やか(0.40〜0.46)
ηAC値 計算ベースで等級6相当 計算ベースで等級6相当
設備・窓仕様 高性能樹脂サッシ+トリプルガラスが望ましい ペアガラスでも対応可
建築コスト 高め 比較的低コスト
快適性・省エネ性 非常に高い バランス重視

◇ GX ZEHの本質は「エネルギーマネジメント」

  • 太陽光発電による創エネ
  • 蓄電池による蓄エネ
  • HEMSによる見える化・制御(省エネ)

これらを統合的に最適化することがGX ZEHの特徴です。
寒冷地でも温暖地でも、住宅単位で電気を自給しつつ快適な暮らしを実現できる設計になっています。


◇ まとめ

  • GX ZEH/GX ZEH-Mは次世代省エネ住宅基準
  • 外皮性能は断熱等性能等級6のUA値・ηAC値を満たすこと
  • UA値は寒冷地ほど厳しく、温暖地は緩め
  • ηAC値は個別計算で評価し、夏の快適性を確保
  • 寒冷地は設計・施工コストの面でやや厳しいが、快適性と省エネ性は非常に高い

函館・北斗・七飯のような寒冷地でGX ZEHを検討する場合
高性能な断熱・気密・換気に加え、創エネ・蓄エネの最適設計が成功のカギです。
長期的な光熱費の安定化と快適な暮らしを両立できます。

>>資料請求・お問い合わせはコチラ<<