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日本の住宅省エネ基準と世界の比較:2050年カーボンニュートラルへの道

2024.05.28家づくりについて

2050年のカーボンニュートラルを目指す日本では、住宅の省エネ性能基準が段階的に引き上げられています。これにより、エネルギー消費量の削減と環境負荷の低減が期待されています。今回は、日本の省エネ基準目標値を欧州、韓国、中国と比較し、その進捗状況を見てみましょう。

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1. 日本の省エネ基準

外皮平均熱貫流率(UA値)一次エネルギー消費量の目標値は、以下の通りです。

  • 2025年目標
    • 寒冷地:UA値 ≤ 0.40 W/m²K
    • その他地域:UA値 ≤ 0.60 W/m²K
    • 一次エネルギー消費量:基準一次エネルギー消費量の75%以下
  • 2030年目標
    • 寒冷地:UA値 ≤ 0.30 W/m²K
    • その他地域:UA値 ≤ 0.50 W/m²K
    • 一次エネルギー消費量:基準一次エネルギー消費量の50%以下、ゼロエネルギーハウス(ZEH)を標準とする

2. 欧州の省エネ基準

欧州は、省エネ基準の先進地域として知られています。

  • パッシブハウス基準
    • UA値: ≤ 0.15 W/m²K
  • 一般的な新築住宅基準
    • 北欧:UA値 ≤ 0.25 W/m²K
    • 中央ヨーロッパ:UA値 ≤ 0.30-0.40 W/m²K
    • 南欧:UA値 ≤ 0.60 W/m²K
  • 2020年基準(Nearly Zero-Energy Buildings, NZEB)
    • 一次エネルギー消費量:概ね50 kWh/m²年以下

3. 韓国の省エネ基準

韓国も、省エネ基準を強化しています。

  • 寒冷地域
    • UA値: 0.17 W/m²K(高性能住宅基準)
    • UA値: 0.34 W/m²K(一般住宅基準)
  • 温暖地域
    • UA値: 0.29 W/m²K(高性能住宅基準)
    • UA値: 0.51 W/m²K(一般住宅基準)
  • 2025年目標
    • 一次エネルギー消費量:50 kWh/m²年以下

4. 中国の省エネ基準

中国も、急速な経済成長に伴い、省エネ基準を強化しています。

  • 寒冷地域(北京など)
    • UA値: 0.30 W/m²K
  • 温暖地域(上海など)
    • UA値: 0.45 W/m²K
  • グリーン建築評価基準(GB/T 50378)
    • 一次エネルギー消費量:100 kWh/m²年以下

5. 日本の基準の国際比較

日本の省エネ基準は、欧州や韓国に比べるとまだ緩やかな面がありますが、2030年の目標値は欧州のNZEB基準や韓国の目標に近いレベルに設定されています。

  • UA値の比較
    • 日本の2030年目標(寒冷地でUA値 ≤ 0.30 W/m²K、その他地域でUA値 ≤ 0.50 W/m²K)は、欧州のパッシブハウス基準(UA値 ≤ 0.15 W/m²K)や北欧の基準(UA値 ≤ 0.25 W/m²K)には及びませんが、着実に引き上げられています。
  • 一次エネルギー消費量の比較
    • 日本の2030年目標(基準一次エネルギー消費量の50%以下)は、欧州のNZEB基準(50 kWh/m²年以下)や韓国の目標(50 kWh/m²年以下)に近づいています。

6. 考察

日本の省エネ基準は、欧州や韓国に比べるとまだ改善の余地がありますが、2030年の目標は国際的な水準に近づいています。2050年のカーボンニュートラルを達成するためには、さらなる基準の強化と技術の導入が必要です。政府、企業、個人が一体となり、持続可能な住宅環境を実現することが求められます。

これからの住宅づくりにおいて、省エネ性能の向上は不可欠です。未来の世代により良い環境を残すために、私たち一人一人が意識を高め、行動してまいりましょう。


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