GX志向型住宅とは?断熱性能G2相当の省エネ住宅基準を徹底解説
2024.12.21|家づくりについて
GX志向型住宅とは?次世代の省エネ住宅基準を解説
GX志向型住宅は、Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)の略称で、化石燃料に依存した社会構造からクリーンエネルギー中心の構造への転換を目指す新しい住宅基準です。
この住宅仕様は、次期省エネ住宅支援策「子育てグリーン住宅支援事業」の対象となり、最大160万円の補助金が支給されることから注目されています。
GX志向型住宅の基準
GX志向型住宅として認められるには、次の2つの基準を満たす必要があります。
1. 断熱等性能等級「6以上」
断熱等性能等級は、住宅の断熱性能を評価する指標で、等級6以上が求められます。この基準では特に外皮平均熱貫流率(UA値)が重要です。
UA値とは?
UA値(外皮平均熱貫流率)は、住宅の外壁、屋根、窓などの外皮全体で、どの程度熱が外部へ逃げるかを示す指標です。
具体的には、住宅内部から外部への熱の損失量を外皮全体の面積で割った値で計算されます。
この数値が小さいほど、断熱性能が高く、エネルギー効率の良い住宅と言えます。
GX志向型住宅で求められるUA値
GX志向型住宅では断熱等性能等級6以上が設定されていますが、寒冷地を含む1・2・3地域での断熱性能についてはUA値0.28以下という非常に厳しい基準となっています。
これにより、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいが実現できます。
近年では、HEAT20基準を利用して断熱性能をよりわかりやすく評価する動きも広がっています。
HEAT20基準では、断熱グレードをG1、G2、G3と段階的に分けており、GX志向型住宅はG2相当以上の性能を目指しています。
HEAT20基準とは?
高断熱住宅の目安として提案されている基準です。
G1・G2・G3といったグレードで断熱性能を区分し、GX志向型住宅はG2以上の性能が想定されます。
HEAT20(一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)が提唱しています。
2. 一次エネルギー消費量の削減率
省エネ性能を示すもう一つの重要な基準が、一次エネルギー消費量基準(BEI)です。
BEIとは?
BEI(Building Energy Index)は、住宅で使用される冷暖房、給湯、照明などの一次エネルギー消費量を、国が定める基準値と比較した際の割合を表します。
この数値が1.0を下回るほど、基準よりもエネルギー効率が高い住宅であることを示します。
GX志向型住宅で求められる削減率
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再エネを除く場合:35%以上の削減
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再エネを含む場合:100%以上(寒冷地では75%以上)の削減
特に再エネを含む基準では、太陽光発電などで住宅が消費するエネルギー以上に発電することを目指す「Nearly ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)」の実現が求められます。
※ 再生可能エネルギー(再エネ)
再エネとは、太陽光、風力、地熱といった自然界に常に存在するエネルギーのことです。
これらのエネルギー源は枯渇せず、地球環境に負荷をかけない持続可能な特徴があります。
住宅での再エネ活用の例
GX志向型住宅では、主に太陽光発電が採用されます。
このシステムは、住宅の屋根に設置したソーラーパネルで発電した電力を主に自家消費して、更に余剰分を売電することも可能です。
また、太陽光発電は、電気代の削減や災害時の非常用電源としても役立つため、経済面と防災面でのメリットがあります。
ハウジング・コバヤシの取り組み
ハウジング・コバヤシの注文住宅では、一般社団法人YUCACO推進機構が提唱するYUCACOシステムを標準採用しています。
このシステムは、高断熱な外皮設計と全館空調を組み合わせた画期的な省エネ技術で、GX志向型住宅の基準をクリアしています。
また、YUCACO推進機構の理事長を務める坂本雄三氏は、断熱性能の向上を推進するHEAT20研究会の理事長も兼任しています。
このように、両団体の活動を通じて省エネ住宅技術の進化を支えています。
GX志向型住宅は、環境にやさしいだけでなく、家計にもやさしい暮らしを実現する次世代の住まいです。
補助金を活用しながら高い省エネ性能を備えた住宅を手に入れることで、安心で快適な未来の暮らしを始めてみませんか?
ハウジング・コバヤシでは、標準採用する全館空調「YUCACOシステム」と太陽光発電システムを通じて、これからのGX志向型住宅の普及をサポートします。
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