GX志向型住宅の詳細を解説!補助金160万円の条件と省エネ性能基準
2025.01.09|家づくりについて
GX志向型住宅とは?省エネ性能基準を深掘り解説
次期省エネ住宅支援事業の対象となるGX志向型住宅は、環境負荷の低減と快適な住環境の両立を目指す新しい住宅モデルです。
本記事では、GX志向型住宅について詳細に解説し、専門用語や具体的な対応基準を分かりやすく説明します。
GX志向型住宅の補助金
GX志向型住宅は、次期の『子育てグリーン住宅支援事業』の新基準に適合している場合、最大160万円の補助金が支給される予定です。
この基準に適合することで、経済的メリットを享受しながら持続可能な社会に貢献する住まいづくりを実現できます。
GX志向型住宅の基準
GX志向型住宅の性能基準は以下の2つに大別されます。
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断熱等性能等級「6以上」~断熱性能基準(UA値)
UA値は、住宅の断熱性能を示す指標で、数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
北海道において断熱等性能等級「6以上」とするには、UA値を0.28以下(HEAT20G2基準相当)にすることが求められます。
断熱性能の向上は、外壁や屋根、窓サッシなどの外気に接する部分の断熱性能を強化することで実現可能です。
ハウジング・コバヤシの注文住宅では外壁の付加断熱やトリプルガラスサッシなどを標準採用することで基準をクリアしています。 -
一次エネルギー消費量基準(BEI)
BEI(Building Energy Index)は、省エネ基準からどの程度エネルギー消費量を削減しているかを示す指標です。
GX志向型住宅では、
- 再生可能エネルギーを除く削減率が35%以上。
- 再生可能エネルギーを含む削減率が100%以上。
ただし、寒冷地(国土交通省告示第265号別表第10で定義された地域区分における1・2地域)では、再生可能エネルギーを含む削減率が75%以上の「Nearly ZEH」にて対応可能です。
ハウジング・コバヤシの注文住宅では高効率エコキュートや熱交換型第1種換気システムなどを標準採用とし、全棟の省エネ計算を実施確認する事で基準をクリアしています。
ZEHとNearly ZEHの定義
GX志向型住宅に関連する基準として、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)およびNearly ZEH(ニアリー・ゼロ・エネルギー・ハウス)の定義も重要です。
これらは、経済産業省資源エネルギー庁が公開している資料「ZEHの定義(改定版)<戸建住宅>」において以下のように定量的に規定されています。
『ZEH』の定義 以下の①~④すべてに適合した住宅です:
1.ZEH強化外皮基準(地域区分1~8の平成28年省エネ基準に基づくUA値、ηAC値、気密性能等)を満たす。
※UA値(W/m2K):1・2地域=0.40以下、3地域=0.50以下、4~7地域=0.60以下。
(1・2・3地域におけるGX志向型住宅の場合はUA値0.28以下が必須!)
2.再エネを除いた一次エネルギー消費量を基準値より20%以上削減する。
(GX志向型住宅は35%以上削減!)
3.再エネ(太陽光発電等)を導入する(容量不問)。
4.再エネを含めた一次エネルギー消費量が基準値の100%以上削減される。
『Nearly ZEH』の定義 以下の①~④すべてに適合した住宅です:
1.ZEH強化外皮基準を満たす(詳細はZEHと同じ)。
2.再エネを除いた一次エネルギー消費量を基準値より20%以上削減する。
3.再エネを導入する(容量不問)。
4.再エネを含めた一次エネルギー消費量が基準値の75%以上100%未満削減される。
これらの定義に基づき、GX志向型住宅が地域の特性に応じた性能基準を満たしているかを確認することが重要です。
函館市とその近郊における基準対応
函館市内の旧市街地は3地域に該当し、100%削減のZEHが求められます。
一方、旧戸井町、旧恵山町、旧椴法華村、旧南茅部町、および北斗市や七飯町は2地域に分類され、75%以上削減のNearly ZEH基準で対応可能です。
再生可能エネルギーの活用
再エネとは、太陽光発電や風力、地熱など枯渇しないエネルギーのことで、住宅では主に太陽光発電システムが利用されます。
ハウジング・コバヤシの注文住宅では太陽光発電を標準採用しており、エネルギー自給率の向上を実現します。
GX志向型住宅の背景にある技術
GX志向型住宅の基準は、HEAT20が提唱する高断熱性能基準に基づいています。
HEAT20は、住宅資材メーカーや建設会社などの専門家が集まり、次世代の住宅性能向上を目指す研究会です。
理事長である坂本雄三氏(東京大学名誉教授)は、一般社団法人YUCACO推進機構の理事長も務めており、ハウジング・コバヤシが標準採用する「YUCACOシステム」の普及を推進しています。
GX志向型住宅が切り開く未来
GX志向型住宅は、快適な住環境と環境負荷の軽減を両立させる次世代の住まいです。
補助金制度の活用を通じて、経済的なメリットを享受しながら、持続可能な社会を築く第一歩を踏み出すことができます。
ハウジング・コバヤシでは、GX志向型住宅を通じてお客様に最適な住まいを提供します。
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