来年度のGX志向型住宅補助金はどうなる?2026年度最新情報と注意点を解説
2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」では、GX志向型住宅の補助金枠が7月下旬に急速に上限に達し、わずか3週間で受付終了となりました。
この反響を受けて、すでに住宅業界では「2026年度もGX志向型住宅に対する新たな補助金が登場するのでは」という見方が広がっています。
本記事では、2026年度の政府概算要求や政策動向から、来年度のGX志向型住宅補助金の可能性を読み解きます。
※本記事は現時点での政策動向および概算要求の内容に基づく予測・推察を含みます。
正式な補助金制度の内容は、政府発表や官報等の最新情報をご確認ください。
環境省:省エネ住宅支援をさらに強化へ
環境省の概算要求では、「住宅の省エネ化支援の強化」を明確に打ち出しています。
公表された内容によると、国土交通省と連携しながら
「ZEH基準を上回る高性能な住宅(GX志向型住宅を含む)の新築を支援する新たな制度を創設する方向」
が示されています。
さらに、既存住宅に対しても断熱改修や高効率設備導入支援を継続する方針が示されており、新築・既存の両面で脱炭素住宅の推進を加速させる姿勢が見えます。
(参考:環境省プレスリリース「住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案」)
国土交通省:GX・省エネ・木材利用を重点項目に
国土交通省の住宅局関係の概算要求でも、
「住宅・建築物の省エネ対策の推進」「GX・DXの促進」「住宅の長寿命化・木材利用促進」
といった文言が複数明記されています。
これは、2025年度までのグリーン住宅支援事業などで培われた枠組みをベースに、GX(グリーントランスフォーメーション)を住宅政策の中核に据える方向性を明確にしたものです。
補助金制度そのものについては現時点で確定していませんが、GX志向型住宅やZEH+クラスの住宅性能が支援対象となる可能性が高いと見られます。
来年度にかけてのスケジュール感
補助制度の策定から実施までは、以下のような流れを経ます。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2025年8〜10月 | 各省庁が概算要求を提出(希望段階) |
| 2025年12月頃 | 政府が当初予算案を閣議決定 |
| 2026年1〜3月 | 国会で予算審議・修正・成立 |
| 2026年4月以降 | 各省庁が正式に制度を告知・申請受付開始 |
このため、制度の正式発表は2026年初頭になる見込みです。
今年度のGX志向型住宅補助金が大きな注目を集めたことから、来年度はより高性能な住宅への誘導策(例:蓄電池導入や再エネ自家消費拡大など)が加わる可能性があります。
今後の注目ポイント
- GX志向型住宅補助金の継続・拡充があるか
- 太陽光発電+蓄電池の導入が新要件になるか
- 長期優良住宅・ZEH+など他制度との連携
- 申請方式(先着順から抽選制への変更など)
- 国交省・環境省の連携スキーム強化
これらの点が今後の制度設計の焦点となりそうです。
まとめ:2026年度もGX志向型住宅は政策の主軸へ
2026年度の補助制度はまだ正式発表前ですが、
「脱炭素社会の実現」や「GX推進による住宅分野の省エネ加速」
という政府の方向性から見ても、住宅の高性能化支援は継続路線と考えられます。
今年度の申請が想定以上に早期終了となったこともあり、次期制度ではより公平かつ効果的な配分を目指した見直しが行われる可能性もあります。
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※本記事は現時点での政策動向および概算要求の内容に基づく予測・推察を含みます。
正式な補助金制度の内容は、政府発表や官報等の最新情報をご確認ください。



