地図探検~旧国鉄松前線(未成線トンネル)
2022.12.23|日常のこと
皆様こんにちは。
お久しぶりです。
新築事業部・設計課の小竹です。
今回も地図探検です。(9月の探索です。)
いつも休みは娘と遊んでいることが多いのですが、
藪漕ぎ崖登りとまぁまぁの探検をすることがあります。
今回はおそらくWeb初公開となる未成線トンネルに辿り着けたので公開いたします。
↑娘とラジコンで遊んでいる図
場所は松前郡松前町国道228号線の二越川の橋の下
どうみてもトンネルの坑門のコンクリにしか見えないものが衛星写真に写っております。
これは未成線のトンネル遺構だと確信した私は現地に行きたくてたまりませんでした。
松前線は延伸計画があり、未成線区間があることは知っていたのですが、
トンネルが残っているとは思っていませんでした。
これはもう行って確認するしかないですね。
現地へ行く途中の国道沿いにも未成線の遺構が残っています。
この橋台跡は国道のすぐ脇にあるので見たことがある方も多いのではないでしょうか。
現地に到着しました。
現二越橋の橋脚のふもとにも衛星写真に写っていないトンネルの坑口があるはずなのですが、草の繁茂が酷くて発見できませんでした。
もしかしたら坑口崩落で閉塞しているのかもしれません。
目的のトンネルに行くには川を渡らなければいけません。
川の細くなっている場所を探して渡ります。
行く時期によっては渡れないかもしれません。
水量が少ない時期でラッキーでした。
川を渡り少し歩いて振り向くと目的のコンクリ坑口を確認できました。
見た瞬間、鳥肌がたちました。
衛星写真に写っているのを発見して以来、長きにわたり
「ホントにあるの?」「情報ないよ?」「他にWeb公開されてないよ?」
疑問に思っていた事が吹き飛びました。
さっそく目の前の崖を登る最適なルートを考えます。
崖と藪漕ぎを攻略し、坑口に到着です。
坑口より20mほどでしょうか。
天井崩落により完全閉塞です...
隙間もございません...
実はコレ、入る前から予想はしておりました。
その理由は衛星写真に写っております。
矢印の部分に陥没穴がありますね。
この部分が天井崩落し地面に穴をあけている証拠です。
...現実逃避して振り返って見る。
...ゴミはさておき...
緑が美しいですね!
気のせいか微妙に歪んでいる気がします。
(このトンネルは1940年代、戦時中の物資輸送のため現在の原口まで延伸する予定でしたが戦後必要とされなくなり計画中止)
80年は放置しているため、全崩壊してもおかしくないです。
トンネルを降りて全景を見てみる。
確かに天井崩落による陥没穴がありますね。
この風景もあとどれくらい見られるのかわかりません。
人の造ったものは儚いですね。
その先も遺構が残っているので歩いてみます。
丸石積の築堤が残っております。
その先は判別が難しいのですが、路盤跡が残っておりました。
赤点線の下に平場があるのがわかるでしょうか?
明らかに人の手が入った感じです。
その先も痕跡は残っているのでしょうが、今回はここまでとします。
全景を見てみる。
探索を終えて一服タイムです。
その先も原口まで未成線の遺構は残っていて、奥末川の橋脚
今回の探検は長年疑問に思っていた事が実際に現地確認で発見できて晴れやかな気分です。
内部崩落しておりましたが、トンネルは本当にありました。
おそらくWeb上で公開されるのは初だと思います。
(まだネタはあるのですが、のちほど...)
それではまた。