皆さんのお住いにエアコンは設置されていますか？

近年は北海道でも夏の暑さが厳しく冷房目的で設置された方も多いと思います。
そのエアコンは何畳用の機種を選定されましたか？
多くの方はリビングや寝室の広さに合わせて購入されると思います。

ハウジング・コバヤシ取り扱いの

全館空調『YUCACO(ユカコ)システム』

は、市販の家庭用エアコンで家全体を冷暖房しますが、設置するエアコンは基本的に１４帖用エアコン１台です。

ぞの前提として全館空調『YUCACO(ユカコ)システム』採用建物の断熱性能は、現在主流の外皮平均熱貫流率UA値で表すと、G2(HEAT20)：0.28未満になっています。

そして寒冷地で使用するエアコンの場合、一般的に室内の暖気を屋外に排出する冷房に比べて、低温の外気から暖気を取り出す暖房の方が負荷が大きいため、暖房能力の数値で検討します。

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それでは、暖房能力を検討するにあたり熱損失係数Q値を確認してみましょう。

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Q値とはUA値同様に住宅の断熱性能を数値で表したもので、室内外の温度差が1℃の時、家全体から1時間に床面積1㎡ あたりの逃げ出す熱量のことを指し、この数値が小さいほど断熱・気密性能が高いと言われています。

現在はUA値が主に使われていて壁床天井の断熱性能を数値で表していますが、Q値は換気による熱損失も考慮した係数で計算はとても複雑です。

巷でよく使われる建築家 松尾和也氏が考案した松尾方式を基に考察してみます。
※一部の条件や設定を簡略化していますので参考程度にご覧ください。

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まず、建物の換気システムの仕様を設定します。
・第１種熱交換気
・換気回数0.5回/ｈ
・熱交換率80％(仮)
・空気比熱容積0.335 Wh/m3K

換気熱損失（Qv)＝0.0839×延床面積×平均天井高さ

例えば第1種換気で
・延床100.82㎡
・平均天井高さ2.4ｍ
・UA値0.25(仮)
・外皮表面積316.24㎡
の住宅とした場合は

Qv=0.0839×100.82×2.4＝20.31W/K

Ｑ値＝（ＵＡ値×外皮表面積+換気熱損失）÷延床面積
Ｑ値＝（0.25×316.24+20.31）÷100.82＝0.986 W/㎡・K

となります。

必要暖房能力(kW) = (Q値 + C値／10)×暖房面積×(設定室温 - その地域の年間最低温度)/1,000
※Ｃ値＝0.5、全館暖房、設定温度22度、最低温度-10℃にて仮定

必要暖房能力=(0.986+0.5/10)×100.82×(22－(-10))=3342.4≒3.4kWとなります。

そして暖房能力のカタログ表記が4kW付近のエアコンを見てみると
（以下、弊社標準採用のダイキン スゴ暖DXシリーズのカタログより抜粋）

主に10畳程度　価格￥517,000（税抜き￥470,000）
　冷房能力2.8kW(0.5～4.0kW)
　暖房能力4.0kW(0.4～11.5kW)
　※-15℃時6.4kW
主に14畳程度　価格￥572,000（税抜き￥520,000）
　冷房能力4.0kW(0.5～5.3kW)
　暖房能力5.0kW(0.4～12.2kW)
　※-15℃時7.3kW
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主に23畳程度　価格￥814,000（税抜き￥740,000）
　冷房能力7.1kW(0.5～7.3kW)
　暖房能力8.5kW(0.4～12.2kW)
　※-15℃時7.3kW
主に26畳程度　価格￥891,000（税抜き￥810,000）
　冷房能力8.0kW(0.6～8.2kW)
　暖房能力9.5kW(0.4～12.2kW)
　※-15℃時7.3kW

ここで着目するのは「主に〇〇畳用」や「冷房能力〇.〇kW」ではなく、暖房能力の（　）内の最小能力～最大能力です。

10畳用のエアコンと主に14畳用のエアコンを比べると最小能力は共に0.4kWで差は無く、最大能力を見ると10畳用の11.5kWに比べて14帖用の方が12.2kWで能力が大きいことが分かります。

更に大きい23畳用や26畳用の機種を見ても最大能力は12.2kWで一緒ですが、定価では20～30万円以上の差があり、14帖用の機種がコストパフォーマンスに優れていると分かります。

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では結論として、どのような家でもリビングに14帖用のエアコン1台を設置すれば家全体、1階から２階まで、トイレも廊下も家の隅々まで同じ室温で空調出来るのかと言えば全くそうではありません。

ですが、全館空調『YUCACO(ユカコ)システム』では14畳用エアコン1台で家全体の空調を実現しています。

熱が外に逃げにくい高断熱高気密の建物は一定の室温を保ちやすく、24時間運転のエアコンも設定温度に達すると自動で送風運転になり、省エネ効果を実現します。

全館空調YUCACO(ユカコ)システムの原理は特許として登録されています。
『空調システム』特許取得（特許 第5870345号）
『換気空調システム』特許取得（特許 第6940896号）

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弊社では函館市高盛町に造成した分譲地『パークサイドビレッジ巴』に全館空調YUCACO(ユカコ)システムを体感できるモデルハウスを公開しています。

365日が春になる。全館空調「YUCACOの家」見学会

ぜひこの機会にご来場して体感してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。