新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ④
2019.08.06|家づくりについて
ついこの間まで涼しかった函館の夏もいよいよ暑い日が続いて夏らしくなりましたが
皆様、夏バテしたりしていませんか?
そんな時には辛いものを食べてたっぷり汗をかいてスタミナを回復しましょう!
セブンイレブン限定の蒙古タンメン中本『北極ラーメン』がお奨めです(笑)
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さて、シリーズ連載『新築住宅のつくり方』も第4回目となりました。
今回は基礎の立ち上がり部分にコンクリートを流し込むための
板を組み付けてコンクリート流し込む工程をお贈りします。
基礎のベース部分まで出来たら今度はその上の基礎の立ち上がり部分の両側に、
コンクリートを流し込む(以下『打設』と言います)するための『型枠』(かたわく)を取付します。
ちなみにこの型枠材料は種類によって使用できる回数が決まっています。
コンクリートは打設時の水分濃度が重要なので、型枠の種類によっては水を吸い難い処理が
されているものを使用したり、打設前に予め水を散布してあとからコンクリートの水分を吸わないように
しますが、型枠の中に水が溜まってしまってはいけません。。
型枠はコンクリートを打設したときにコンクリートの重さや圧力で型枠が破裂したりしないように
鋼管などの補強を外側に取り付けます。
打設前には型枠の中にゴミや不純物が入ってないか点検します。
いよいよコンクリート打設が始まります。
コンクリートは工場からミキサー車で運ばれてきますが、工場から現場までの距離によって
調合などを調整し打設時に適正な調合になるように管理されています。
ミキサー車数台分のコンクリートがミキサー車からポンプ車に流し込まれて、
長いアーム先のホースから出るコンクリートを型枠の隅々に行き渡るように打設します。
コンクリートは水分が多いと流し込みやすく作業もしやすいのですが規定の強度が出せなくなり
水分が少なすぎると流し込みにくく隅々まで行き渡り難くなるので、これも水とセメント比率は
規定で定められています。
コンクリートの打設が終わると土台が乗る上端面を水平になるように均します。
上端に立ち上がっている金属の棒は土台を留め付けるためのアンカーボルトというネジ棒です。
アンカーボルトは設計上の規定の位置に入るように施工管理します。
季節や気温によって一定の期間を放置してコンクリートが固まって強度が出るのを待ちますが
これを『養生期間』(ようじょうきかん)と言います。
打設後のコンクリートは一定の期間が経った時に規定の強度が出るように基準が定められています。
前回述べたようにコンクリートは水が乾いて固まるのでなく、水とセメントが化学反応して固まるので
夏場で気温が高い日が続く場合などは養生期間中は水を散布して湿潤養生(しつじゅんようじょう)します。
また、強度を確かめるには打設時のコンクリートで検査用サンプルを作って後日検査します。
コンクリートの強度とは、一般的には打設後28日目の圧縮強度の事を言い『4週強度』と言ったりします。
一定期間の養生後、コンクリートが固まった事が確認出来たら型枠を外していきます。
現場では型枠バラシとか枠バラシと言ったりします。
型枠を外してよい時期は規定で決められていて
打設後の平均気温が10℃以上20℃未満の場合は6日以上、20℃以上の場合は4日以上を経過
した場合に外して良いとされています。
型枠を外したらコンクリートが隅々まで行き渡っているかチェックします。
砂利とセメントの混じり具合が悪かったり、コンクリートが行き渡っていないなどの
施工不良があった場合は樹脂モルタルなどで補修すると良いとされています。
ちなみ弊社では施工不良の事例が無いので写真はありません。。。
さて、この後は上下水道の配管工事になるのですが今回はここまでとしましょう。
前回も言いましたが、なるべく専門用語などを省いて分かり易く書くようにしていますので
これ以上の詳細や専門知識を知りたい方は、、、!!
、、、ご自身で専門書をお求め頂くかgoogle先生にお聞きください(笑)
前回までのバックナンバーは以下からご覧ください。
それでは次回更新をお楽しみに!
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新築事業部 境(一級建築施工管理技士・二級建築士・宅地建物取引士)