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新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ⑧

2019.09.14家づくりについて

やっと残暑も治まって過ごしやすい食欲の秋がやってきますね。

皆様健やかにお過ごしでしょうか?

これからの食欲に勢いをつけるためにスパイシーなものを食べてはいかがでしょうか?

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ファミリーマート限定で麺処井の庄と麺処一笑の監修にて寿がきやから発売されている

『スパイシー辛辛豚らーめん』はほどよい辛さでお勧めです♬

(カップ麺ばかり食べる必要はありませんが笑)

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さて、シリーズ連載『新築住宅のつくり方』の第8回目をお届けします。

前回までで『上棟』まで進みましたので、

更に屋外側を囲って雨の日でも屋内で作業が出来るようにします。

まずは前回で外壁下地に張り付けた構造用合板(OSBボード)の上に

防風防湿シートを張り付けます。

当社ではこの防風防湿シートは『デュポンTMタイベック®ハウスラップ』

という商品を使用しています。

この防風防湿シートには表と裏があり、

文字などがプリントされている表面が屋外側になり、

無地になっている裏面が建物側になります。

建物の躯体側からの湿気は屋外側に通して排湿しますが、

屋外側からの水分や風は通さない防風防水を併せ持っている、

現代の木造建築には欠かせない優れた建材です。

地域によって窓サッシを付けてからシートを張る場合と

シートを張ってから窓サッシを付ける場合がありますが、

窓などの開口周りの防水性が確保できていれば大丈夫です。

当社では先にシート張ってその上に窓サッシを取り付けて防水テープを張り防水処理をします。

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開口周りの防水テープは一般的には下~横~上の順に張って防水性を確保します。

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窓サッシについては、今では広い地域で樹脂製の障子枠に複層ガラスを組み合わせた

断熱樹脂サッシが採用されていますが、関東以西では断熱仕様が北国とは違うため

アルミ障子枠に単板ガラスを組み合わせたアルミサッシを使用する場合もあります。

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防風防湿シートは下端もしっかり防水テープで押さえます。

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北海道の、とりわけ道南ではこの防風防湿シートは3m幅で40m巻のタイプを使用して、

1階壁に1周、2階壁に1周、小屋組みには1m幅で50m巻の物で1周と張る場合が多いですが

本州以南以西では1m幅の防風防湿シートを下から順々に1周、2周、、、7周と

張っている場合が多いようです。

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本州では強大な台風に遭遇する機会が多いため、

暴風豪雨への対策に重点が置かれています。

北海道では氷点下の寒冷地対策に重点が置かれていますが、

強大な台風に遭遇する機会が少なかったため、

断熱や気密といった点に重点が置かれています。

次に防風防湿シートの上に外壁材の下地のとなる木材の桟を取り付けていきますが、

これを『通気胴縁(つうきどうぶち)』と言います。

外壁材は一般的には幅455mm長さ3030mmで厚さが14mm程度のサイディングという

板状の建材を使用しますが、これには縦張りにする場合と横張りにする場合があり、

サイディングを横張にする場合には通気胴縁は縦桟に、

縦張りにする場合には通気胴縁は横桟にします。

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建物の躯体から排湿された湿気が外壁の下地に確保した空間(以下、通気層といいます)

の自然換気により外へ排出されるようにするのですが、

これを『通気層工法』といい現代の木造建築では広く普及しています。

この通気がうまく機能していないと窓下の外壁裏で湿気がこもり

表面にカビが浮いてくる、、、なんて事も考えられます。

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外壁サイディングを縦張りにする場合は通気胴縁を横桟にするのですが、

通気層はあくまでも下から上へ通るように経路を確保します。

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縦桟にする場合の通気胴縁は上下に通気するようにエアホール加工がされています。

近くでみるとエアホールが見えます。。。

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外壁下地の防水処理が完了したら屋根の施工に進みますが、

総二階になっていない場合は1階屋根を先に施工します。

2階建て以上の場合で最上階より下階の部分を『下屋(げや)』と言いますが、

この下屋の屋根を先に施工しないとその上に仮設足場を組めないからです。

下屋部分の屋根が施工完了したら速やかに下屋足場を掛けて、作業の安全を確保します。

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屋根材については、本州以南以西では瓦屋根が多く採用されていますが、

氷点下の環境がある北海道では板金屋根を採用する場合が殆どです。

一般の瓦だと凍れて割れてしまう可能性が高い事と、

寒冷地用の瓦もありますが一般的な瓦に比べて高価な事が影響していると思います。

板金屋根の場合は『亜鉛メッキ鋼板(あえんめっきこうはん)』という

厚さ0.35mm~0.4mm程度の防錆処理された鉄板を使用します。

亜鉛メッキ鋼板とは高温で溶融した亜鉛に鋼板を浸して表面に定着させた材料ですが、

鋼板と言うのは熱処理して強度を上げながら板状に延ばした鉄板を言います。

北海道の場合は冬の間、屋根の上に雪が積もったままになる場合が多く、

雨漏れのほかにスガ漏れに対する防水対策も重要です。

板金業者さんの熟練度の高い施工により確実に防水処理をして板金を施工します。

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最近では一般の方々からガルバリウムという言葉を聞くことも多くなりました。

亜鉛メッキの材料には耐久性を上げるため元々5%程度のアルミが含まれているのですが、

このアルミ含有率を55%程度まで多くしたものをガルバリウム鋼板と呼び、

通常の3~6倍の耐久性が見込まれます。

現代の板金屋根材の殆どはこのガルバリウム鋼板になっていて

亜鉛メッキ鋼板と一口に言っても本来はアルミニウム亜鉛合金メッキというのが正しい呼び名で、

ほかにシリコンも1.6%程度含まれています。。。

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まぁ、あまりどうでも良いですね(笑)

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ご当地函館では立地にもよりますが、

外観が四角いフラットルーフが多く感じますが、、、

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三角屋根でも雪が引っ掛かって落ち難い形状の『ステイルーフ』という板金材料もあります。

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他に板金以外でも落雪し難い屋根材があります。

一見ゴム板のような材料を接着剤で貼り付けて施工する

『ファイバーグラスシングル リッジウェイ』という屋根材は外観のデザイン性も高く、

施工後には太陽の熱により材料同士が更に密着し防水性が高まるという性質がありますが、

氷点下などの低温環境では施工出来ないという弱点もあります。。

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その他には、

瓦状に成型されたジンカリウム鋼板の表面に天然石粒を焼き付けて塗装した『メトロタイル』

という屋根材は、塩害や凍害、色あせや錆びにも強いという優れた耐候性が特長で、

外観上もメディタレイニアン(地中海)で見られる伝統的な洋瓦をイメージしたフォルムなど、、、

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、、、ちょっと何言ってるかわからない、、、

.

デザイン性も高く見栄えもとても素敵なのですが、コスト的には少々高価です。

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さて、ネタが尽きたところで、今回はここまでにしましょう。。。

最後はいつもの締め言葉とになりますが

より詳しく知りたい方は

専門書をお買い求め頂くかgoogle先生にお聞きくださいね♬

前回までのバックナンバーは以下からご覧ください。

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ①

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ②

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ③

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ④

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ⑤

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ⑥

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ⑦

それでは次回更新をお楽しみに!

続きはこちら

新築住宅のつくり方@ハウジング・コバヤシ ⑨

新築事業部 境(一級建築施工管理技士・二級建築士・宅地建物取引士)


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